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2007年2月のニュース:2007年2月は多忙のため、ご紹介したニュースはかなり少なくなっています。

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R 地球温暖化や鱈の枯渇により北大西洋の生態系に急速の変化(2007年2月22日、アメリカ コーネル大)
北大西洋の大陸棚域では、気候変動による降水量の増加及び陸海の氷の融解に伴う淡水の流入及び、北極域の風のパターンの変化に伴う海流の変動により塩分が減少しているが、このため海洋表層にある温度や塩分が垂直方向に一様な混合層が海面での冷却が始まる秋期でも比較的浅いままで、これにより、表層中の植物プランクトン及びこれを捕食する動物プランクトンは秋期から冬季の初めにかけても豊富で、1990年代に増加したニシンはこれらを餌にしているのではないかと推測されている。また、1990年代に起きた過剰漁獲による鱈の枯渇により、鱈が捕食していた海底に住むエビやカニが増加したが、ニシンやその他の増加も鱈の減少による影響の可能性があるとのことである。
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R 南極大陸西部の氷河の下の湖の水の移動は大(2007年2月15日、アメリカSIO)
アメリカのスクリップス海洋研究所のFricker氏を中心とする研究者は、最小1.5cmの氷河の高さの変化が観測可能な人工衛星ICESatのデータを用いて、Ross海の棚氷に氷を供給する南極大陸西部のWhillans及びMercer氷流の下にある複数の湖についての報告を行ったが、それによると、これらの氷河下の湖間や湖からRoss海への水の移動の量及び速さは、従来想定されていたより遙かに大きいとのことである。
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R 南極の温暖化は周辺のオキアミの減少や、ペンギンの南下を引き起こす(2007年2月15日、アメリカ オハイオ州立大)
アメリカのオハイオ州立大のLyons氏によれば、海氷の減少に伴い南極半島のペンギンが南下しており、また、アメリカのPalmer南極基地で長期間観測した生態学データによれば、この地域の食物連鎖の底辺に位置するオキアミが減少しており、食物連鎖の高位にある哺乳類や鳥類に悪影響を与えるだろうとのことである。そのほか、McMurdo基地近くの乾燥谷では湖の水位が上昇しており、より多くの土を基礎とした生態系が水を基礎とした生態系に取って代わられているとのことである。
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R グリーンランドからの氷河の流出は従来程度迄に減少(2007年2月13日、アメリカUW)
グリーンランドからの氷河の海洋への流出は、2000年から2005年にかけて従来の2倍に増加したとの報告が1年前にあったが、アメリカのワシントン大学応用物理研究所のHowat氏らがグリーンランド東部における氷河の流出の35%を占めるグリーンランド南西部の2つの氷河について行った研究によれば、氷河の流出量は氷河の形状の変化に影響され、2006年には氷河は引き延ばされて厚みが減少し、流出量は従来程度に減少したとのことである。なお、氷河の流出量が今後も現状程度になるのか、あるいは再び増加するのかについては不明とのことである。
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T 人類は地球温暖化に対しては、防止策だけでなく適応策も検討すべき(2007年2月9日、アメリカASU)
アメリカのアリゾナ大学、コロラド大学、コロンビア大学及びイギリスのオックスフォード大学の科学政策の専門家によれば、1980年代における地球温暖化に対する政策論議においては、地球温暖化に対する耐久力を持つ持続可能な社会を建設するといったような社会の地球温暖化への適応についても温室効果ガス削減等による地球温暖化の防止・削減同様に重要な事項として議論されていたが、その後の20年間程は温室効果ガス削減を主張する側にとって社会の地球温暖化への適応を議論することは地球温暖化を受け入れることとして、一種のタブーのように取り扱われ、地球温暖化の防止・削減については世界各国政府や国際機関によるグローバルな対策が推進されてきたが、社会の地球温暖化への適応については、地球温暖化によって生じる個別の問題に対してローカルで対応すべきことのように取り扱われてきた。このような姿勢の結果、地球温暖化の影響が特に非富裕国や地域で感じられるようになってきているにも関らわず、社会の地球温暖化への適応策というものは、地球温暖化の防止・削減に失敗した場合の2次策として軽視されていた。しかし、今後地球温暖化の防止策をどのように推進しようと、地球温暖化によって将来の地球の環境が変化することは避けられず、その影響は特に非富裕国や地域に対して深刻であり、社会の地球温暖化への現実的な適応策の検討・実施を地球温暖化の防止・削減策と同程度のレベルまで引き上げなければ、地球温暖化の人類社会に対する害は弱まらないとのことである。(編注:ここでの関心はあくまでも人類社会の保全に向けられており、地球上の生命体系全体に対するものではない)
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R 2酸化炭素をハイドレートとして地下に隔離することを提案(2007年2月8日、イギリス レスター大)
イギリスのレスター大学及びBritish Geological Surveyの研究者達は、2酸化炭素を暖かな北海海底下の堆積物中ではなく、西ヨーロッパの低温の地中にハイドレートとして隔離することを提案した。
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T IPCCは地球の気候変動に関する報告書の政策者向けの要約を採択した(2007年2月2日、国際IPCC)
Intergovernmental Panel on Climate Change(IPCC)の第一ワーキンググループは、地球の気候変動に関する第4回目の包括的な報告書となるClimate Change 2007の第一巻の政治家等の政策担当者向けの要約(Summary for Policymakers)の採択を行った。
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-->政策担当者向けの要約のダウンロード(pdfファイル;報告書そのものは現在ダウンロード不可)<--