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2007年4月のニュース:2007年4月は多忙のため、ご紹介したニュースは少なくなっています。

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R 地球温暖化抑制策として植林を行う場合は、地域の選択が重要(2007年4月10日、アメリカLLNL)
アメリカのLawrence Livermore National Laboratoryやその他の研究者達が、コンピュータによるシミュレーションを用いて大規模な森林破壊の気候への影響について行った研究によると、熱帯雨林地域での植林は地球温暖化抑制策としては有効であるが、アメリカやヨーロッパの多くの地域のような中緯度での植林は地球温暖化抑制策としての効果はあまり無く、カナダ、スカンジナビアやアラスカといった高緯度での植林は地球温暖化の抑制に対しては逆効果となるとのことである。これは、森林の気候への影響としては、温暖化ガスである2酸化炭素を大気から吸収することによる冷却効果、水分を蒸発させ雲を発生させることによる冷却効果及び太陽光を吸収することによる温暖化効果という3種類が考えられ、低緯度では最初の2種類の冷却効果が温暖化効果を上回るが、高緯度では太陽光の吸収による温暖化効果が冷却効果を上回るためとのことである。また、この研究によると、中ー高緯度の森林は、2100年までに森林が無い場合に比べ一部の地域での温度を最大華氏10度(摂氏5.6度)まで押し上げるとのことであるが、森林は種の多様性の維持、林業、水源地の保全や海洋の酸性化抑制等に対しても重要な役割を果たしており、中ー高緯度における森林破壊を地球温暖化抑制のためのみに行うようなことがあってはならないとのことである。
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-->Proceedings of National Academy of Sciences誌掲載の論文の要旨を読む<--

R 今冬の北極海の氷は記録上2番目に少なかった(2007年4月4日、アメリカ コロラド大)
アメリカのコロラド大学の研究者は北極海の氷の面積を人工衛星を用いて調べているが、その結果によると、2007年3月の氷域は570万平方マイル(約223平方km)で昨年3月の560万平方マイルについで、人工衛星による高信頼な観測が開始されて以来2番目に氷がすくなかったとのことである。なお北極海の氷域は一般に3月に最大となる。
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R アメリカでの新規の原子力発電は予想よりコスト高になるかもしれない(2007年4月2日、アメリカUCB)
アメリカでは過去29年間にわたって新規の原子力発電所は建造されておらず(1979年にスリーマイル島の事故が発生し、それ以後規制が強化された)、現在は総発電量の19%を104基の原子炉でまかなっているが、最近は原子力発電は2酸化炭素を排出しないという理由や、エネルギー源を外国に頼らなくて済むという国家安全保障上の理由から注目を浴び、アメリカ連邦政府は2005年のEnergy Policy Actや2006年のAdvanced Energy Initiativeといった法律や政策により新しい技術に基づく第4世代の原子力発電所の建造に対し経済的な優遇策を提供している。これに対し、ジョージタウン大学、スタンフォード大学及びカリフォルニア大学バークレー校の研究者達が行った研究によると、新しい技術に基づく原子力発電による電力コストは 1キロワットアワーあたり3から14セントになるとのことである。電力コストが1キロワットアワーあたり4から8セント程度であれば、2酸化炭素を排出しないという点を考慮すれば、安価と言えるかもしれないが、アメリカの過去の原子力発電の運用実績から見ると、新しい技術による原子力発電設備を建造した場合は予想外の出費が必要となっており、コストが非常に重要な場合は、新しい技術による原子力発電設備の建造はよい投資とは言えないかもしれないとのことである。なお、コスト面についてはフランスの場合は原子力発電設備のデザインを標準化しており、予想外のコスト高に直面することはなく、また、アメリカでも良好な運用成績を挙げている原子力発電所は古い発電所とのことである。
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-->Environmental Science and Technology誌掲載の記事を読む(著者は新技術を否定しているわけではなく、いくつかの提言をしている)<--